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過去の自分を大事にする

 真剣に物事に取り組んでいる人ならば、負けて悔しい、失敗して悔しいという気持ちは、表に出すか出さないかは別にして、誰でも持っているはずです。
 だからそんな時、周りの人がわざわざ失敗をあげつらって「アナタのせいでだめだったんだよ」なんて言う必要はありません。
 負けた時や失敗した時に一番必要なのは、次に同じような失敗を繰り返さないこと。それには、その失敗を責めないことだと思います。
 私は自分自身に対しても、仲間に対しても、過去のミスを責めるとこは絶対にしたくないんです。たとえミスをした選手がいても、そのプレーが積極的なチャレンジだったならば、「いいチャレンジだったよ。次もまた狙っていこう!」と、その選手の積極性が消えてしまわないように声をかけます。
 ただし、この選手には悔しい気持ちがないんじゃないか、と思った場合は、厳しく接します。例えば自分のミスで相手にボールを奪われた時、「あーあ」と天を仰ぐような選手です。本気で悔しかったら、その相手からまたボールを奪い返すためにすぐに走り込んでいくはずですから。そんな時は「自分で取り返せ!」といいますね。
 ミスや失敗に向き合うことは、次のプレーを改善するために必要です。でも、引きずって後悔しても、時間は戻ってきてくれません。だから過去を振り返って、「あの時、こうしてれいれば……」と気づいたら、「次からそれを実践してみよう」と思うことが大事です。そうして自分を変えていかなくては、過去の自分がかわいそうです。

『夢をかなえる。』
澤 穂希

-タイチーめも-

「反省は良い、だが後悔するな」
うしろを振り返るのは、前に進むために、「次のプレー」を改善するために、です。

決して、そこに心を囚われてしまうためにではありません
武術家には「いま、ここ」しかありません。

もしもあそこに居たなら、もしももっと練習していたなら…。
どれも妄想です。

過去は変えられなく、未来はまだ来ていません。

夢をかなえる。

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失敗しても取り返せばいい。

 スポーツに限らず、チームで何かを目指している場合、逆境の中で人やモノや環境のせいにする人がいたら、絶対に大きなことは成し遂げられないと、つくづく思います。
 もし私が、自分のパスミスを「受け手の選手の立ち位置が悪かったせいだ」なんて責任転嫁していたなら、なでしこジャパンの決勝進出はなかったと思いますし、それ以前に私という選手が、そんな大舞台に立てるほどの資格を与えてもらえなかったはずだと、心の底から思います。

『夢をかなえる。』
澤 穂希

-タイチーめも-
中国国内での太極拳の試合では、「急な試合時間の変更」や「急な試合会場の変更」や「急な試合ルールの変更」などのイベントが急に起きます。
それだけでなく、ホテルが、通訳が、食事が…などなど、トラブルには事欠かないようなことがたくさんあります。

そして試合中には痛恨のミスがあったり、大会の会場の床の絨毯が破れていたり、予測不能のことがいろいろあったりもします。

ですが、その失敗や逆境を誰かのせいにすることなく、強い意志を持って前を向いていきましょう!

失敗をしないことではなく、失敗することを恐れず、失敗を誰かのせいにせず、チームみんなで「絶対に勝つ!」「仲間を信じて全力で戦う!」という意志こそ大事です!!

もし失敗しても大丈夫!
「絶対に自分たちで取り返す!!」仲間がいます。

そんな背中を預けることが出来る仲間って素敵ですね!(^ω^)

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