そのまま今を認める、のが良いとは限らない

 人間の体には怠け癖があり、必要最小限の筋肉で動こうとする傾向があります。このため、運動不足や悪い姿勢といった習慣が長年積み重なると、以前はできていた動作が行えなくなったり、間違った動作がしみついてしまったりするのです。。つまり、体が筋肉の正しい動かし方を忘れてしまっているわけですね。低い段差でつまづいたり、肩が上がらなくなったり、子どもの運動会で走って転んだりするのも、その一例。そして、とくに40歳を超えた人に、こうした傾向が顕著に現れてくるというわけです。「動トレ」を通して、正しい筋肉の動かし方を繰り返し鍛えていくことで、、このような肉体の衰えは解消されやすくなります。そして、間違った動きによって筋肉が身代わりになってしまう、「代償動作」が改善されていくでしょう。また、姿勢が正しくなって、それによりさまざまな不調も改善されやすくなります。
 つまり、「動トレ」を行なっていくことで、筋肉が”本来あるべき姿”に立ち返っていくのです。いわば、これまでに間違った動きや働きをしていた筋肉を一度きれいにリセットして、筋の通った動き方を一から叩きこんでいくようなものとイメージしてもらえばいいでしょう。

『40歳から始める 一生衰えない筋肉の作り方』
有賀誠司

-タイチーめも-
陳氏太極拳によらず、中国武術は「力(チカラ)」と「勁(けい)」という表現で、間違った動き・働きによる「チカラ」と、あるべき動きを学習した動き・働きによる「使える力」を区別してきました。

正しい姿勢への要求と、正しい動きへの要求がそれぞれにあり、何度も何度も型を通してそれを学習していきます。

伝統の学習方法と、現代の学習方法が繋がっています。(^ω^)

40歳から始める一生衰えない筋肉のつくり方

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