僕はベストを尽くすことが大好きです。
なぜなら、それ以上はできないからです。でも、「ベストを尽くす」という言葉の中に言い訳が入り込んでいるのはいけません。「ベストを尽くすのだからどんな結果になってもしかたがない」という言い訳です。つまり、負けても失敗してもいいということです。
ベストを尽くすというのは最高の言葉ですが、心のあり方次第では使い方に工夫が必要です。
僕が勝ちにいくとまで言い切った相手は実力的に強い相手でした。ベストを尽くすけど、多分、負けるだろうなという弱い気持ちがあったから、「勝ちにいく」と言う言葉をつけて自分を鼓舞しました。
人は最高の言葉を使いながら、実は逃げていることがあります。それはいいことではありません。
『松岡修造の人生を強く生きる83の言葉』
松岡 修造
-タイチーめも-
「ベストを尽くす」に言い訳は入れない
ベストを尽くす、努力する、のはもちろん大事です。
しかし、言い訳に使ってしまうのはいけません。
そういうときには「ベストを尽くして、絶対に勝つ」とか「必ず〜〜を仕上げる」と、具体的な言葉をつけるべし、と修造さんは言っています。
心のあり方次第で、どんないい言葉、いい考え方もだめなものになってしまう。
まさに拳諺にいう、「一毫の誤りが千里の隔たりになる」ですね。
答えは自分の心にあります。
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