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私は真に王である。なぜなら自分を統制することができるからだ。ーピエトロ・アレティーノ(イタリアの作家、脚本家、詩人)

 学問の世界以外ではあまり知られていないが、自信は、具体的で到達可能な目標であると、科学的に証明されているのである。
 スタンフォード大学(訳注:筆者の出身大学)の名誉教授であるアルバート・バンデューラ博士は、「自己効力感」(Self-efficacy)の研究分野を広めた。バンデューラー博士が提唱した原則は、自信を築くことの中核をなしている。

自信には4つの基本的な要素がある
 アルバートの研究は、自信には4つの基本的な要素があることを示した。
 第1の要素は、「習得経験」と呼ばれるもので、過去にうまくいった経験があることである。例として野球を考えてみよう。
 打者はホームランを打った後、次以降の打席では論理的にも打撃に関してはより自信が持てるようになる。
 第2の要素は、他者の経験を通しての学習で「代理学習」と呼ばれている。もし子供が近所の子がプールに飛び込んだのを見れば、自分もプールに飛び込めると思うだろう。
 代理学習は、誰かが何かをしているのを見て、自分もできそうだと感じることである。
 第3の要素は、自分の目標に達するよう意欲が出るような、誰か手本となる他の人の行動を模倣することで、「模倣学習」と呼ばれる。
 昔のゲータレード(訳注:スポーツ飲料水)のCMでマイケル・ジョーダンが出ていたのを覚えているだろうか。
「マイケルのようになれ」というスローガンは、ゲータレードを飲むことと自信に満ちた勝者になることが潜在的に結びつくようにうまく計算して作られていた。
 第4に自信の要素となるのは「社会的説得」(訳注:「社会的」とは「人間関係においての」という意味)、つまり信頼している誰かから言葉による正の強化を受けることである。
 たとえば、子供が父親に連れられて初めてスキーに行き、上から斜面を不安げに見つめなんとか自信を持とうとしているとき、父の励ましの声が聞こえたとしよう。それは滑り始める勇気をくれるものである。これが言語強化の例である。

『「ゾーン」はここだ!』
マイケル・ラーデン

-タイチーめも-
自信は多くの「庭師」によって育てられる

自信を育むことは庭仕事に似ているそうです。
それは、注意と丁寧な手入れ、そして警戒を以って取り組むべきだとも。

太極拳にかぎらず、戦いの場だけでなく、さまざまな状況において、自分を信じることは、非常に重要です。
さらに、苦しくも激しい(でも楽しい)修行をまっとうするには、良き指導者、良き仲間、良き家族など、多くの「庭師」が必要です。

良き「庭師」を得て、心の中に素晴らしい「自信の庭」を育てていきたいですね!\(^o^)/

「ゾーン」はここだ!

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著者:マイケル・ラーデン
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