カテゴリー別アーカイブ: 太極拳コラム

太極拳の効果が出るのは何年くらい?〜新陳代謝と陳式太極拳

よく「太極拳はどれくらい練習すると効果がありますか?」と質問を受けます。

各自の目標とするところに依るのですが、私のところの教室の生徒さんのほとんどが、まず心身の変化を感じ始めるのが3ヶ月ほどです。
もちろん個人差はありますが、だいたいこのくらいの期間で太極拳を練習したことによる変化を実感できているようです。

ですが、実のところ、伝統武術としての本当の効果が出るのはおよそ3年ほど掛かります。

姫路城は60年周期。(^ω^)

いろいろな解釈がありますが今回は体の組織の話の方面から。

なぜ3年なのか?

それは、人間の体の組織が入れ替わる速度、つまり新陳代謝の速度に関係があります。

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十二支と十二刻、体内時計と自然のリズム〜陰陽五行理論と陳式太極拳

先日、「陰陽五行を生活・太極拳に活かす」講座に出席してきました。

半年ごとに受講していまして、今回で16回目。
はや8年経ちましたか!( ̄□ ̄;)!!

太極拳・気功をしている人だけでなく、普通の人にも役に立つ素晴らしい講義です。
募集を積極的にかけないのに、40人ほど入れる会場はいつも一杯。

さて、前回に引き続き十二刻と人間のからだ、十二の臓腑、十二の経絡への関係についてのお話でした。

十二刻はおなじみ、子・丑・寅・卯・巽・巳・午・未・申・酉・戌・亥。
時刻で言うと最初の子の刻は23:00から1:00の2時間ごとで区切ります。そこからあとは省略w
それぞれに盛んになる経絡があり、その運行とリズムをあわせていくわけです。

今回の講義、とても有意義でした。

ここでまとめて書くとノート15ページほどになるのでとくに重要なところだけ。

「良き眠りで新しい1日を迎えよう」「いかにして練るのかよりも、いかにして寝る(休む)のかが重要」「何を付け加えるのかではなく、何をしないのか、を考える」などなど。

体や心が疲れたときに、ドリンクを呑む・秘伝の何とか何とか功をする・サプリを取るとかではなくて、しっかり休む、質の良い休息・睡眠をする、ということが大事である、と今回はその辺りのことを重視したお話でした。

今後の太極拳の授業に、自分自身の練功に、とてもためになる良いお話でした。(^ω^)

生徒の皆さんには授業の端々に講義をしますのでお楽しみに!(^ω^)ノシ

秋の訪れと自律神経〜四季徒然と陳式太極拳

剣道場のマスコット、ケンドーくん!
剣道場のマスコット、ケンドーくん!

急に寒くなったと思えば昼間はすごく熱くなったり…、秋が来たんですねぇ。(しみじみ

こんな日、自律神経は暑い時には体を冷やすために血液を体表近くに流し、寒くなると末端の血行を少なくしてお腹・内蔵周りを温めようとします。

その結果、自律神経さまはかなりのお疲れに。
その結果、体の一部が痛くなったり具合が悪くなったり突然眠くなったり(呑んでたり寝不足だったら別)、怒りっぽくなりすぎたり落ち込みすぎたり…と感情のコントロールが弱くなったりもします。(´・ω・`)

自律神経は興奮と抑制を司ります。
アクセルとブレーキの関係というのがイメージしやすいかな。

対処法は色々ありますが、太極拳的にはまずお腹を冷やさない!

腸は第2の脳といいます。

小さい血管が多数通っていて、腸の血行が悪くなると自律神経がうまく力を発揮できないのです。
冷え以外にもストレスにも弱いです。
テストの当日の朝とかにお腹が痛くなったことがある人も多いのでは?(^ω^;)

とにかくお腹は大事!!

太極拳は内家拳、内功拳とも言われます。
お腹をよく温めて、良い秋にしていきましょうね!\(^o^)/