よく「太極拳はどれくらい練習すると効果がありますか?」と質問を受けます。
各自の目標とするところに依るのですが、私のところの教室の生徒さんのほとんどが、まず心身の変化を感じ始めるのが3ヶ月ほどです。
もちろん個人差はありますが、だいたいこのくらいの期間で太極拳を練習したことによる変化を実感できているようです。
ですが、実のところ、伝統武術としての本当の効果が出るのはおよそ3年ほど掛かります。
いろいろな解釈がありますが今回は体の組織の話の方面から。
なぜ3年なのか?
それは、人間の体の組織が入れ替わる速度、つまり新陳代謝の速度に関係があります。
いつもおなじみお世話になりまくってる肝臓の細胞は2〜3週間ほどで入れ替わります。
そして血液が変わるのは3ヶ月ちょっと。
3ヶ月ほどで血液とそれを貯蔵する所がより良いものに作り変えられます。
そうなると、より上質の血流を使って練習できるようにもなり、旺盛な肝臓の力で筋肉の発達も旺盛になります。
ですので最初の大きな変化を感じるのはこの頃だと思います。
自分の経験、指導経験から顧みてもこの周期で練習していくと良いかと思います。
筋肉のトレーニングとかの効果が出る周期はけっこう早いですが、筋肉の細胞が入れ替わるのは7〜8ヶ月も掛かるそうです。
そして、固い固い骨は2年半から3年ほどかけて入れ替わります。
食生活と規則正しい睡眠、修行のバランスを保つのがコツですね。(^ω^)
中国伝統武術のことわざでは、3年小成・6年中成・9年大成と言われます。
神経などの発達や体の組織の入れ替わりまでを念頭においた表現なんでしょうね。(^ω^)
体の組織の生まれ変わりを3回体験する頃には、十分に大成しているよ、というふうな解釈です。
伝統陳式太極拳を習い始めたなら、まずはじっくり3年かけて体を作る(創る)ようにしてみましょう!\(^o^)/
山陳研は、そのための授業を用意してみなさんの入門を待っていますよ〜!(^ω^)